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目とコンタクトレンズ②
目は私たちが世界を見るための窓であり、その構造や機能は驚くべきものです。
しかし、一概に“見る”と言っても人によって視力や見え方には違いがあります。
その違いは何なのか、2回目は『見え方の種類』について解説していきます。
是非、前回の『目の構造』も合わせてチェックしてみてください!
見え方の種類
正視[せいし]
目に屈折異常がなく、網膜上に焦点が合う状態。物を見る際に遠方近方のどちらにもきちんとピントが合います。
※ “屈折異常”とは、網膜にピントがきっちり合わない状態のことを指します。
近視[きんし]
網膜より手前で焦点を結んでしまう状態。遠くの物にピントが合わせられずボヤけてしまいます。
遠視[えんし]
網膜の後方で焦点を結んでしまう状態。遠くの物も近くの物もボヤけて見え、特に近くの物を見るときは、遠くより強くピントを調節しなければならないためボヤけやすいです。遠近共に調節が必要なため、疲れやすい目です。
※ よく、「近視の逆」と勘違いされますが、軽度でも視力に問題が生じる“近視”とは違い、軽度ならば調節力で網膜にピントを合わせることができるため、視力に問題を生じないことがあるのが“遠視”です。
乱視[らんし]
角膜や水晶体の歪みにより光の屈折がずれ、焦点が一箇所で定まらない状態。物が二重に見えたりブレて見える。
老視(老眼)[ろうし(ろうがん)]
ピント調節を行う水晶体が加齢によって硬くなったり、それを支える筋肉の働きが低下することで調節機能が衰え、近くの物にピントを合わせることができなくなる状態。個人差はありますが、一般的に40~45歳頃から自覚症状として現れます。
※ 老視は“調節異常”であり、屈折異常である近視・遠視・乱視とは異なります。
上記症状の大半がコンタクトレンズやメガネなどによる視力補正で改善することができますが、補正が不十分だったり、正しくおこなわれていないと視機能の低下や眼精疲労の原因になったりします。また、それらは肩こりや頭痛など身体の様々な不調にもつながります。
目の健康を守るためにも正しい知識を身に付け、自身の目の状態を理解し、生活スタイルに合った視力補正方法を見つけるきっかけとなれば幸いです。
次回は、視力補正方法の1つ『コンタクトレンズ』についてです!